米国の新型コロナ症例数、1100万例超す 死者と入院者も急増
(CNN) 米ジョンズ・ホプキンス大学の統計によると、米国内の新型コロナウイルスの症例数が15日に1100万例を突破した。各地の州が相次いで感染拡大を食い止めるための規制導入に動いている。
米国内の症例数は1000万例を突破してから1週間もたたないうちに1100万例を超えた。新規の症例数が100万例増えたペースは流行が始まって以来、最も速かった。
過去1週間で報告された新規の感染者数は、少なくとも45州でその前の週より増加した。
救急医のリーナ・ウェン医師は「全米で新型コロナウイルスの火災旋風が吹き荒れている」「ホットスポットが1つや2つではなく、全米が新型コロナウイルス感染のホットスポット状態にある」と指摘した。
全米の死者は24万6000人を超え、14日だけで1266人の死亡が新たに報告された。
感染者の急増を受けて、各州はウイルスの感染拡大を封じ込めるための新たな規制を導入している。
一方で、行動を変えることの方が大切だとする見方もあり、カリフォルニア州ロサンゼルス市のガルセッティ市長は「休暇の計画は今すぐキャンセルを。感謝祭のために他人の家に入ってはいけない」と呼びかけた。
新型コロナ追跡プロジェクトの統計によれば、米国内の入院患者数は14日に6万9455人に達し、過去最多を更新した。この数は、春のピークだった4月15日の5万9940人、夏のピークだった7月23日の5万9718人を大きく上回る。
一部の病院ではスタッフが不足して、新型コロナウイルスに感染していても症状のない医師や看護師が新型コロナ病棟で勤務を継続している。