大統領警護隊の数十人隔離、感染疑い トランプ氏遊説に同行
(CNN) 米大統領選の投票日直前まで選挙遊説を実施していたトランプ大統領に同行などしていたシークレットサービス(大統領警護隊)の要員数十人が新型コロナウイルスの陽性反応を示すなどして隔離を命じられていることが14日までにわかった。
感染者との濃厚接触が判明した要員も含まれる。この問題の事情に通じている関係筋が明らかにした。
隔離に入った要員の正確な数は上司が伝えていないため警護隊の同僚も把握出来ていないという。シークレットサービスの報道担当者はCNNの取材に、陽性が確認された人数などは個人情報の保護や治安上の理由から公表しないと述べた。
ホワイトハウスはコメントを拒んでいる。
トランプ氏は今月3日の投開票日直前の時期に選挙集会を各州で約50回、集中的に開催。遊説先には新型コロナの感染が急増している州も多かった。集会に加わった支持者らの大きな密集やマスクを着用しない姿も目立っていた。
これらの集会には警護隊要員がいずれも配置され、警備態勢の準備のため先遣隊として現地入りしていた要員も多かった。トランプ氏の遊説にかかわった全ての要員が検査を指示されたという。
CNNの取材に応じた警護隊の関係者は、同僚の陽性反応や隔離について組織内では何も聞かされていないと証言。人数もわからないし、電子メールでの連絡も任務に関する説明の場でも情報のやりとりもないと明かした。
シークレットサービスに勤務するのは約7600人で、制服組は約1600人。