米飲食店、今後3週間で1万店舗閉店も 業界団体報告書
ニューヨーク(CNN Business) 米国では新型コロナウイルスの感染拡大によって、今年すでに約17%の飲食店が恒久的に閉店しているほか、数千店舗が危機に瀕していることがわかった。全米レストラン協会(NRA)が報告書を発表した。
NRAは連邦議会に対し、新型コロナウイルスによって打撃を受けた業界の支援に向けて、新しい景気刺激策を通過させるよう訴えている。NRAによれば、今後3週間で1万軒の飲食店が閉店となる可能性がある。米国では今年に入りすでに11万軒が閉店している。
NRAは飲食業経営者6000人を調査した。それによれば、フルサービスの飲食店のうち87%が平均して36%の売り上げの減少を報告した。83%は新型コロナウイルスの流行が続く中で今後3カ月間は売り上げが悪化するとみている。
NRA幹部は、飲食業界はこれ以上救済策を待っていることは出来ないと指摘。民主党と共和党の歩み寄りを呼び掛け、バイデン次期政権での来年のより大規模な景気刺激策に期待を寄せた。
一部の州では屋内の収容人数に制限を課しているほか、夜間の外出禁止などにより飲食業界は大きな打撃を受けている。全米展開しているチェーン店の破産申請もあった。