復活したトイザらス、再び米国内の全店閉鎖 新型コロナで打撃
ニューヨーク(CNN Business) 米国で2019年に復活した玩具店「トイザらス」の2店舗が、新型コロナウイルスの影響で閉鎖された。
最後の2店舗は、2018年に事業清算したトイザらスをトゥルー・キッズ社が買収し、2019年末にニュージャージー州とテキサス州で復活させていた。
トゥルー・キッズの広報は、「新型コロナウイルスを受けて戦略的決断を行い、もっと集客が見込める新しい立地および施設へと店舗戦略の軸足を移すことにした」と説明。ただし、トイザらスのブランドに対しては依然として強い需要があると述べ、今後も投資は続けるとした。
トイザらスのウェブサイトは運営を続け、米国外の約700店舗も営業を続ける。
ニュージャージー州の「トイザらス」の店舗/Mark Kauzlarich/Bloomberg/Getty Images
トゥルー・キッズが運営していた2店舗は、かつて全米の郊外に点在していた店舗に比べると面積が小さく、玩具の点数は減らして双方向性や遊園地のような環境の創出に力を入れていた。いずれはショッピングモール内に約10店を展開する予定だった。
しかし昨年、ショッピングモールが閉鎖され、ネット通販や大規模小売店を利用する消費者が増えた影響で、トイザらスの経営も悪化していた。