ランニングマシンで39件の事故報告、米消費者機関が使用中止勧告
ニューヨーク(CNN Business) フィットネス機器メーカーのペロトン製ランニングマシン「トレッド+」に対し、米消費者製品安全委員会(CPSC)が緊急警告を出して使用中止を勧告した。これを受けて19日の米株式市場でペロトン株は7%以上下落した。
CPSCは17日、ペロトンのトレッド+に関連して39件の事故が確認されたと指摘。子どもが巻き込まれたり、はさまったり、引き込まれて下敷きになったりする事故が複数報告されているとして、小さな子どもやペットがいる家庭は直ちに同マシンの使用を中止するよう促した。3月には同マシンが関係する事故で子ども1人が死亡していた。
ペロトンはこの勧告に対し、「不正確で誤解を招く」と反論。安全キーを正しく使うといった指示通りの使い方をすれば、使用を中止する理由はないと強調している。
ジョン・フォーリー最高経営責任者(CEO)も、トレッド+のリコールや販売中止に抵抗している。会員に宛てた18日の書簡では、特定の会員の個人情報提出要請を除き、CPSCの要請には全面的に協力していると説明した。
その上で、トレッド+の販売を中止する意図はないと述べ、16歳未満の子どもやペットをマシンに近づけないようにという従来からの指示を強調した。
同マシンを使ったストリーミング教室では、安全キーを正しく使うといった安全対策について、インストラクターが最初に説明しているという。フォーリー氏はさらに、ソフトウェアの更新を通じ、望ましくない使用に対する保護対策を強化すると表明した。