使わなくなったおもちゃを送って 米マテルが回収、再利用へ
ニューヨーク(CNN Business) 米玩具大手マテルはこのほど、家庭で使わなくなった古いおもちゃを回収し、新たな製品に再利用する事業「マテル・プレーバック」を試験的に実施すると発表した。
マテル・プレーバックに参加する消費者は、公式サイトから無料配送のラベルを印刷し、古いおもちゃを同社へ送り返す。おもちゃは材料のタイプ別に分別、処理したうえでリサイクルするという。
新たなおもちゃの材料として使えない場合は別のプラスチック製品などに使用するか、エネルギー源として有効利用する。
当初は米国とカナダでバービー、マッチボックス、メガブロックの3ブランドからスタートし、ほかのブランドにも順次拡大する。フランスとドイツ、英国でも、外部企業と提携して同様の事業を立ち上げる予定だ。
マテルは昨年、米国内のリサイクル企業と提携し、カナダでメガブロックの製品だけを対象に実験を実施していた。
同社は2030年までにすべての製品とパッケージの材料をリサイクル済み、リサイクル可能またはバイオベースのプラスチックに完全に切り替えるとの目標を掲げている。