職務遂行中の警官2人が相次ぎ死亡 カリフォルニア州
(CNN) 米カリフォルニア州で10日から11日かけ、職務遂行中の警官2人がそれぞれ容疑者に撃たれて死亡した。
カリフォルニア州南部サンルイスオビスポ郡では10日夜、強盗事件に関連して警官6人のチームがアパートの家宅捜索に出動。玄関でノックしたが応答がなかったため、ドアを破って突入したところ、中で待ち受けていた容疑者(37)が発砲した。
チームの男性警官(37)が撃たれて死亡し、もう1人が負傷して病院へ運ばれた。
容疑者は撃ち返した警官らの銃弾と自身の発砲によるけがで死亡した。
同州北部ストックトンでは11日午前、家庭内暴力の通報を受けて出動した男性警官(30)が、玄関で容疑者の男に撃たれ死亡した。容疑者はいったん家の中に戻り、8歳の男児をつかまえて首を絞め始めた。
容疑者はその後、近くの住人に取り押さえられ、駆け付けた別の警官に射殺された。
CNNの調べによると、米国内では先週末、4人以上の死傷者を出す「銃乱射事件」が少なくとも11件発生し、17人が死亡、35人が負傷した。
米国内では昨年、殺人事件が続発し、大都市では33%増を記録した。専門家らは背景要因として、経済の先行き不透明感や新型コロナウイルス感染拡大による人間関係の断絶、警察に対する不信感などを挙げている。