米エクソン、環境活動家の取締役が3人に ヘッジファンドが推薦
エンジン・ナンバーワンはエクソンの気候戦略を厳しく批判し、気候変動で同社が存立の脅威にあると主張。財務成績にも不満を抱き、4人の取締役交代を目標に動いていた。
今回の投票は米国の主要企業で化石燃料からの転換をめぐり委任状争奪戦が起きる初の事例となった。
エクソンは競合のBPやロイヤル・ダッチ・シェルなどと異なり、原油やガスへの取り組みをさらに推進。だが、この戦略は株価面で奏功せず、時価総額は2013年の世界一の時点から2000億ドル近くを失った。今年は石油価格の上昇に伴い株価も回復しているが、それでも2014年中旬の最高値には程遠い。
エンジン・ナンバーワンはエクソン株の0.02%の保有にとどまるが、主要な機関投資家からの支持の取り付けに成功。推薦候補4人のうち米インスティテューショナル・シェアホルダー・サービシーズが3人、米グラスルイスが2人の指名を支持していた。