EVメーカーのリビアンがIPO、1.3兆円規模
ロンドン(CNN Business) 米国の電気自動車(EV)メーカー、リビアンは10日、市場に新規上場した。リビアンにはアマゾンやフォード・モーターが出資している。
新規株式公開(IPO)価格は78ドルで、規模としては推計119億ドル(約1兆3000億円)。IPOとしては2012年に上場したフェイスブックの160億ドル以来の大型案件となる。
リビアンの初値は106.75ドルとIPO価格を37%上回り、終値は29%高だった。リビアンの時価総額は約860億ドルで、ゼネラル・モーターズ(GM)とフォードの2社を上回った。GMとフォードの時価総額はそれぞれ850億ドルと800億ドル。
リビアンの時価総額を上回っている自動車メーカーは、米テスラ、トヨタ自動車、独フォルクスワーゲン、独ダイムラーだけとなっている。
EVメーカーの株式が再び注目を集めている。テスラは10月、自動車メーカーとして初めて時価総額1兆ドルを突破していた。
世界が化石燃料への依存をやめようとしており、大きな市場機会が存在している。国際エネルギー機関(IEA)によれば、20年末の時点で1000万台のEVが走行していた。各国政府が野心的な気候変動対策の目標を達成すれば、30年までにEVの数は1億4500万台かそれ以上に達する可能性がある。