ドイツ、200万人の労働者対象に25%の賃上げへ
UBSのエコノミスト、フェリックス・ヒュフナー氏は、この措置によってドイツ経済全体の賃金の伸びに弾みがつくはずと指摘する一方、賃金上昇圧力が一段と広がる可能性もあると警戒感を示した。
タカ派で知られるドイツの中央銀行は今週、最低賃金引き上げを公然と批判する異例の行動に踏み切った。高賃金労働者にも影響が波及することに懸念を表明している。
世界中のエコノミストや政策立案者は、賃金上昇をインフレの重要な要素として注視している。ドイツの10月のインフレ率は4.5%。エネルギー価格や食費の高騰を受け、約30年ぶりの高水準を記録した。