ドイツ、200万人の労働者対象に25%の賃上げへ
ロンドン(CNN Business) 欧州最大の経済規模を持つドイツで、約200万人の労働者の賃金が大幅に上がる見通しとなった。
同国では24日、3政党が新政権の樹立で合意。長期にわたる連立交渉を経て、中道左派、社会民主党のオラフ・ショルツ氏がメルケル首相の後任となることが決まった。
連立合意の一部として、ドイツは最低賃金をこれまでの時給9.6ユーロ(約1240円)から12ユーロに引き上げる計画を打ち出している。
INGのエコノミスト、カーステン・ブルゼスキ氏によれば、この措置は最低賃金で働く国内の労働者200万人近くの収入を押し上げる可能性がある。こうした労働者は全体の約5%を占めており、「大きな影響をもたらすのは明らか」だという。
最低賃金は来年7月に10.45ユーロまで引き上げられることがすでに決まっていた。今回の連立合意では、新たな引き上げがいつ実施されるのか明言していない。