ヘアケアスプレーに発がん性物質混入の恐れ、P&Gがリコール

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P&Gがスプレー製品30種類以上のリコールを発表した/Proctor and Gamble

P&Gがスプレー製品30種類以上のリコールを発表した/Proctor and Gamble

ニューヨーク(CNN Business) 米日用品大手プロクター・アンド・ギャンブル(P&G)は、ドライシャンプーやドライコンディショナーなどヘアケアスプレー30種類以上のリコールを発表した。発がん性物質のベンゼンが含まれる可能性があると警告している。

17日の発表によると、リコール対象には「パンテーン」「ハーバル・エッセンス」「ヘア・フード」「オールド・スパイス」「オージー」などのスプレー製品が含まれる。P&Gのリコールはこの1カ月で2度目。同社のウェブサイトに対象となる全製品のコード番号が掲載されている。

P&Gは、たとえリコール対象の製品を使ったとしても、健康問題を引き起こすほど高い濃度のベンゼンにさらされる可能性は低いと説明。健康問題などは報告されていないとしながらも、慎重を期すための措置としてリコールに踏み切ったとしている。

リコール通知では「吸入、経口、皮膚を通してベンゼンにさらされれば、結果として白血病や骨髄の血液がんを含むがんにかかったり、命を脅かしかねない血液障害を引き起こしたりする可能性がある」と指摘。小売店に対してはリコール対象製品の販売中止を要請した。

対象製品は全米の小売店やオンラインで販売されており、P&Gは購入した人に対して破棄を呼びかけている。代金は全額返金する方針。

今回のリコールについては、米食品医薬品局(FDA)も連絡を受けていることを明らかにした。

同じシリーズでもリコール対象とならない製品もあり、そうした製品は使い続けることができるとしている。

P&Gは11月にもデオドラントスプレーなどのリコールを発表していた。米ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)も今年7月、スプレー式の日焼け止め「ニュートロジーナ」などに少量のベンゼンが検出されたとしてリコールを行っている。

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