クルーズ船に3千人以上が一時足止め、濃厚接触者が乗船 香港
(CNN) 「どこへも行かないクルーズ」に出航した大型客船が、新型コロナウイルス感染の不安から香港への寄港を命じられ、乗客乗員3000人以上が5日、船内で一時的に缶詰め状態となった。
クルーズ船の運航を行っているロイヤル・カリビアンはCNNに対し、新型コロナウイルスの検査後、乗客と乗員は5日夜に下船を許可されたと明らかにした。
ロイヤル・カリビアンが運航するクルーズ船「スペクトラム・オブ・ザ・シーズ」は、南シナ海をめぐるクルーズの途中だったが、乗船者のうち9人が新型コロナ陽性者の濃厚接触者と特定された。
香港政府の発表によると、同船は5日に帰港し、濃厚接触者9人は政府の隔離施設に送られた。
約2500人の乗客と1200人の乗員は、船内に残って新型コロナの検査を受けるよう指示されている。
ロイヤル・カリビアンによれば、濃厚接触者については4日に連絡を受け、検査を行って隔離した。PCR検査の結果は9人とも陰性だったと伝えられている。