米FRB、利上げの用意できつつあると表明 3月利上げ示唆
ニューヨーク(CNN Business) 米連邦準備制度理事会(FRB)は26日、金融政策について新たな発表を行い、政策金利を引き上げる用意ができつつあると表明した。ただ、今回は金利をゼロ付近に据え置いた。
FRBは声明で「インフレ率が2%を大幅に上回り、労働市場も力強いなか、連邦公開市場委員会(FOMC)はフェデラルファンド(FF)金利の引き上げが間もなく適切になると想定している」と述べた。
FRBのパウエル議長はその後の記者会見で、3月の利上げを想定するのが恐らく適切だと説明。「委員会は条件が適切なら、3月の会合でフェデラルファンド金利を引き上げる考えだ」と述べた。
パウエル氏は「インフレ率は年内に低下すると予想している」と述べた/Federal Reserve
投資家もこのタイミングでの利上げを予想している。シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)の「Fedウオッチ」によると、市場では3月の利上げを予測する見方がFRBの発表前後で90%弱から95%超に上昇した。