ソフトバンク、英半導体設計アームの売却断念

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ソフトバンクグループが英半導体設計子会社アームの売却計画を断念/Long Wei/FeatureChina/AP

ソフトバンクグループが英半導体設計子会社アームの売却計画を断念/Long Wei/FeatureChina/AP

香港(CNN Business) ソフトバンクグループ(SBG)は8日、傘下の英半導体設計大手アームを米半導体大手エヌビディアに売却する計画について断念すると発表した。

SBGは当初、アームを400億ドル(約4兆6000億円)で売却する計画で、半導体関連の取引としては最大級になるとみられていた。

しかし、世界各地の規制当局が懸念を表明しており、今回の売却断念につながった。

SBGは声明で、売却断念の理由について、規制上の課題のためと説明している。SBGによれば、今後はアームの2022年度中の株式上場に向けて準備を進めるという。

アームは米アップルなど主要なスマートフォンメーカーが使用する半導体の設計を手掛けている。英ケンブリッジに本社を置き、英国で最も成功したIT企業のひとつでもある。

アームのエヌビディアへの売却は最初、20年に発表された。SBGはアームを320億ドルで買収していた。

アームのエヌビディアへの売却は1年半以内に終了する見通しだった。しかし、その後、中国や英国などの規制当局から厳しい視線が向けられ、売却への動きは鈍くなっていた。

昨年12月には、米連邦取引委員会が競争を阻害するなどとして売却を差し止める訴訟を起こしていた。

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