米ファイザー、高血圧治療薬のリコール発表 発がんリスクで懸念
(CNN) 米製薬大手ファイザーは、高血圧の治療薬「アキュレティック」など3種類の医薬品のリコール(自主回収)を発表した。
リコールの対象となるのは、アキュレティック錠のほか、グリーンストーン社が販売するジェネリック医薬品2種類。脳卒中など心血管系疾患のリスクを増大させる高血圧の治療薬として販売されている。
今回のリコールは、発がんリスクが指摘されるニトロソアミンの含有量の多さに起因する。ファイザーの発表では、「この薬を服用している患者に差し迫ったリスクはない」と強調している。
ニトロソアミンは、医薬品の製造過程で使われる化学反応によって意図せず混入することがある。
ファイザーは、この薬品を使用したことによる副作用の報告については認識していないと強調、同製品は20年以上にわたって安全性が確立されていたと言い添えた。
その上で、同薬は使用や販売を中止して直ちに隔離する必要があると説明。同薬を服用している患者に対しては、代替の治療法について医師と相談するよう促している。