中国GDP、1~3月期は4.8%増
香港(CNN Business) 中国国家統計局は18日、2022年1~3月期の国内総生産(GDP)が前年同期比4.8%増だったと明らかにした。市場の予測を上回る成長を見せ堅調なスタートとなった。しかし、最近は個人消費が落ち込んでいるほか、失業率が上昇しており、新型コロナウイルスの流行抑止に向けたロックダウン(都市封鎖)が10を超える都市で実施されているなかで、今後は厳しさが増しそうだ。
4.8%増という数字は21年10~12月期の4%増を上回った。
経済活動は1月と2月の驚くほど良かった景気動向によって押し上げられた。1月と2月はいくつかの指標が専門家の予想を上回っていた。
しかし、過去2年で最悪の水準の流行を見せた新型コロナウイルスを抑え込もうとした中国政府の取り組みが3月から経済活動に打撃を与えている。影響を受けたのは中国の金融の中心地であり製造業の中心地でもある上海市などだ。自動車メーカーのフォルクスワーゲン(VW)や電気自動車(EV)メーカーのテスラ、「iPhone(アイフォーン)」の製造を手掛けるペガトロンなどの工場が操業停止となった。
3月の小売売上高は前年同月比3.5%減と20年7月以来のマイナスとなった。3月の鉱工業生産は前年同月比5%の増加だったが、伸び率は1~2月の7.5%増から鈍化した。
専門家によれば、3月の新型コロナウイルスの流行が一部地域での製造や消費に打撃となった。特にケータリングや観光、輸送サービスが大きな被害を受けたという。