中国で公開のハリポタ映画最新作、同性愛の台詞をカット
ニューヨーク(CNN Business) 米映画大手ワーナー・ブラザーズは、中国で公開されたハリー・ポッターのシリーズ最新作「ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密」について、同性愛関係に関するせりふ2行をカットしていたことを確認した。
カットされたのは、ジュード・ロウ演じるアルバス・ダンブルドアと、マッツ・ミケルセンが演じるゲラート・グリンデルバルドの男性同士が交わす会話の中の6秒。「君のことを愛していた(I was in love with you)」「あの夏、ゲラートと僕は恋に落ちた(the summer Gellert and I fell in love)」というせりふだった。
この映画は世界最大の映画市場、中国で先週から公開された。中国政府はメディアに対する統制を強めている。
ワーナー・ブラザーズはCNN Businessに寄せた声明で、各市場ごとにさまざまな要因に対応するため、必要に応じてカットすることがあると説明。「ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密の場合、6秒間のカットを求められ、地元の規制に従ってその変更を受け入れた。だがこの映画の精神は損なわれていない」としている。
ダンブルドアの秘密はファンタスティック・ビーストのシリーズ第3作。米国では今週末から公開される。
「たとえマイナーな編集はあっても、中国の観客にもこれを体験する機会を持ってもらうことが大切だ」とワーナー・ブラザーズは強調している。