プライド月間の限定バーガー オーストリアのバーガーキング店舗で発売
ロンドン(CNN Business) 性的少数者の人権尊重を呼び掛ける6月の「プライド月間」に合わせ、ファストフード大手バーガーキングのオーストリアの店舗では、同社のハンバーガー「ワッパー」のプライド版を販売する。
バーガーキングが先週、インスタグラムへの投稿で発表したところによると、「プライド・ワッパー」は20日までの限定販売。1個のバーガーにバンズの上半分2個または下半分2個を使い、「平等な愛と平等な権利」を訴える。
バーガーキングは「自分たちが笑顔になり、互いを尊重して穏やかに対応するよう心掛ける」ことが趣旨だと説明した。
これに対して、SNS上では「面白いアイデア」と評価する声が上がる一方、性的少数者を支援する表面的なポーズを見せるばかりで具体的な行動が伴わない「レインボーウォッシング」の一例だとして不快感を示す書き込みもみられた。
バーガーキングがプライド・ワッパーの販売で得た収益の中から性的少数者の団体に寄付する予定かどうかは不明。CNN Businessは同社にコメントを求めたが、回答は得られていない。
プライド月間に賛同して、性的少数者の団体に寄付したり、職場での差別解消を表明したりする企業は多い。自社のロゴに、多様性の象徴とされる虹色を取り入れる例もある。