米FRB、0.75%の利上げ 1994年以来
ワシントン(CNN) 米連邦準備制度理事会(FRB)は15日、0.75%の大幅な利上げに踏み切った。景気を悪化させ、消費者を苦しめ、バイデン政権を足止めさせているインフレ抑制のための強硬策。0.75%の利上げは1994年以来となる。
エコノミストや投資家は今週まで、過去22年で2回目となる0.5%の利上げを予想していた。しかしインフレに関する10日の報告書で値上げが経済全般に及んでいる実態が明らかになると、FRBがさらに大胆な利上げに踏み切るとの観測が強まった。
会合後の記者会見でFRBのジェローム・パウエル議長は0.75%の利上げについて「異例の大きさ」だと認め、「この規模が普通になるとは思っていない」としながらも、7月26~27日に開かれる次回会合では利上げ幅を0.75%とするか0.5%にとどめるかについて話し合うことになるだろうと述べた。
発表を受けて米株式相場は軒並み上昇。市場はFRBがインフレ抑制に向け強い姿勢を示したと受け止め、ダウ工業株平均は500ポイント以上値上がりした。
連邦公開市場委員会(FOMC)が15日発表した声明によると、投票ではメンバー11人のうち10人が0.75%の利上げに賛成した。カンザスシティー連銀のエスター・ジョージ総裁は0.5%の利上げに1票を投じた。
声明では「インフレを2%の目標に戻すことに力を入れる」と強調した。