米軍制服組トップ、ロシアのウクライナ東部支配は「不可避ではない」

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NATO本部での記者会見で発言するミリー統合参謀本部議長=15日、ベルギー・ブリュッセル/Yves Herman/Reuters

NATO本部での記者会見で発言するミリー統合参謀本部議長=15日、ベルギー・ブリュッセル/Yves Herman/Reuters

(CNN) 米軍制服組トップのミリー統合参謀本部議長はウクライナの戦況に触れ、東部ドンバス地方ではロシア軍が兵力と火力でウクライナ軍を上回っているものの、ロシアによる東部の支配強化が決まったわけではないとの認識を示した。

ミリー氏は「戦争に絶対はない。戦争は幾度となく転機を迎える。従って、それが不可避なことだと言うつもりはない」と発言。ただ、「数を見ればロシアが有利なのは明らかだ」とも述べた。

東部の要衝セベロドネツクについては、「おそらく4分の3程度がロシア軍に奪われた」との見方を示す一方、「ウクライナ人は1本1本の通り、1軒1軒の家で抗戦している」と指摘した。

また、現在の戦局を「ほとんど第1次世界大戦のような厳しい消耗戦」と形容し、この地域でのロシアの前進が「非常にゆっくりとした、非常に苦しい行軍」になっていることを指摘した。

ミリー氏はさらに、ロシアは指揮統制や兵たん、士気、リーダーシップなどの様々な問題を抱えていると説明。ロシア軍に膨大な死傷者が出ている点にも言及した。

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