米NYの路上で反アジア発言、女性4人に催涙スプレー 女の行方追う
(CNN) 米ニューヨーク・マンハッタンの路上で11日、反アジア的な発言とともに女性らに催涙スプレーをかけたとされる女の行方を、ニューヨーク市警(NYPD)が追っている。
NYPDのヘイトクライム(憎悪犯罪)対策班が複数の写真とビデオを公開した。
ビデオに音声はなく、催涙スプレーのような物を振り回す女の姿が映っている。NYPDによると、女は4人の女性にスプレーをかけたが、女性らは手当てを辞退した。
警察幹部がCNNに語ったところによると、女は歩道を通りかかったアジア系の男性に対し、女性たちを出身地へ「連れて帰れ」と迫った。公開されたビデオにこの場面は入っていない。
アジア系米国人を標的とするヘイトクライムは近年、急激に増加している。
NYPDの集計によると、昨年3月末からの1年間に起きたヘイトクライム577件のうち、110件でアジア系が狙われた。アジア系米国人に対するヘイトクライムは今年3月だけで9件発生し、5人が逮捕された。