香港の水上レストラン、運営会社が沈没の発表撤回 当局の調査受け
香港(CNN) かつて香港の名所として知られた水上レストラン「珍宝王国(ジャンボ・キングダム)」が移動中に南シナ海で沈没したとの報道について、運営会社は25日までに、船体は依然西沙諸島付近の水域に存在していると明らかにした。
水上レストランに何が起きたかを巡っては、徹底調査を求める声が高まっている。
珍宝王国の船体は全長80メートル。3階建てのレストランは中国の皇宮を彷彿(ほうふつ)させるデザインとなっている。運営会社が20日に発表したところによると14日に引き船につながれ、停泊していた香港仔(アバディーン)を離れて非公開の場所へ向かった。18日に西沙諸島付近で悪天候に見舞われ、転覆したという。
20日の声明では「現場の水深は1000メートルを超えており、引き揚げ作業は極めて困難」と述べていた。
ところが23日、当局から沈没したとみられる船体の周辺状況を明らかにするよう迫られた運営企業は、声明で船体並びに引き船について、依然西沙諸島付近の水域にいると明らかにした。
香港政府に向けて出されたこの声明では、船体が現在も海上に浮かんでいるのか、あるいは引き船と分かれた状態になっているのかどうかについて言及していない。