爬虫類1700匹以上密輸入、男を起訴 米カリフォルニア州
(CNN) メキシコや香港から米国に爬虫(はちゅう)類1700匹あまりを密輸入した罪で、カリフォルニア州の男が起訴された。
米司法省の発表によると、同州南部オックスナード在住のホセ・マヌエル・ペレス被告(30)は先月、着衣の中に約60匹の爬虫類を隠してメキシコから入国しようとした。国境検問所で当初、申告する荷物はないと述べ、爬虫類が見つかると自分のペットだとうそをついた。
CNNが入手した起訴状によると、同被告は2016年から少なくとも昨年まで、姉妹を含む米国、メキシコの共犯者5人以上とともに計1700匹以上、時価73万9000ドル(約9000万円)相当を超える爬虫類を無断で米国に持ち込み、売却していたことが分かった。
爬虫類にはワニの幼体やハコガメ、メキシコドクトカゲなどが含まれる。メキシコで捕獲したり、香港から取り寄せたりして、当初住んでいた米ミズーリ州や現住所のカリフォルニア州から全米各地の顧客あてに発送していたという。
ソーシャルメディア上でメキシコでの爬虫類狩りを自慢したり、姉妹とともに爬虫類の広告を出し、買い手と連絡を取ったりしていた。
司法省によれば、被告は共謀罪1件、密輸罪9件、野生生物を取引した罪2件で起訴された。
今月28日にロサンゼルスの連邦地裁で罪状認否が予定されている。有罪となった場合、最大で密輸罪1件につき20年、野生生物取引の罪1件につき5年の禁錮刑を言い渡される可能性がある。