天安門事件の追悼集会行えず、6人逮捕 香港
香港(CNN) 香港では毎年6月4日に、中国の民主化を求めた学生らが軍によって弾圧された1989年の天安門事件の追悼集会が開かれていたが、今年も昨年に続いて、かつてビクトリア公園を照らしたろうそくの光の海が現れることはなかった。
サッカー場のピッチは空っぽで、音はなく、冷たく光る照明に照らされていた。周囲は全てバリケードで封鎖されていた。近くでは数百人の警官がパトロールを行い、通行人を呼び止めて検査を行い、公園の入り口を封鎖した。
大量に配備された警官の存在も、一部の香港の人たちが公園に近づいたり、それぞれのやり方で追悼したりすることを阻止できなかった。一部の人たちは電気で光るろうそくや明かりのついた携帯電話を持ったり、静かに思い出の曲を歌ったりした。
ラウという名字の女性は、白と赤のバラでできた花束と電気式のろうそくを持って公園に向かった。ラウさんは「こんなビクトリア公園を見るのは心が痛む」と語り、香港は急速に警察国家となってしまったと語った。
香港は30年間にわたって6月4日の夜に天安門事件の追悼集会を開催し、集会には数万人が参加した。