生活費の高い都市ランキング、香港が3年連続トップ 東京5位
(CNN) 国際人材コンサルティング企業ECAインターナショナルは8日までに、世界で生活費の高い都市の最新ランキングを発表した。香港が3年連続でトップに立ち、ニューヨークが2位、東京は5位だった。
ECAは牛乳や食用油など主要品目の平均価格や家賃、光熱費、公共交通運賃、現地通貨の強さなどに基づき、毎年ランキングを発表している。
今年のトップ10では香港と東京、上海(8位)、広州(9位)、ソウル(10位)と、アジアの都市が半数を占めた。アジアに分類されることもある中東からは、テルアビブが6位に入っている。
昨年から最も大きく順位を上げたのもアジアの都市。コロンボが162位から149位に急浮上した。
中国本土の都市も存在感を強めている。その背景には中国の通貨、人民元の強さがあるとみられる。
順位を下げた都市としてはパリが挙げられる。かつてECAのリストで首位に立ったこともあるが、今年は上位30都市から姿を消した。マドリードやローマ、ブリュッセルも下落した。
この1年はユーロの弱さが目立ったことから、ユーロ圏の主要都市はほとんどが順位を落としている。
欧州で最も順位が高かったのは3位のジュネーブ。続く4位がロンドンで、スイスからはチューリヒも7位に入った。
都市別の生活費については、英誌エコノミストの調査部門エコノミスト・インテリジェンス・ユニット(EIU)も毎年12月にランキングを発表している。こちらは米ドルをベースに計算され、昨年はテルアビブが1位、パリとシンガポールが2位タイだった。