6月の米消費者物価指数は9.1%上昇、40年ぶりの高水準 ガソリン価格などが影響
(CNN) 米国の6月の消費者物価指数(CPI)は前年同月比で9.1%上昇し、40年ぶりの高水準だった。米労働省労働統計局が13日に発表した最新のデータで明らかになった。
5月の物価上昇率8.6%を上回った。また、調査会社リフィニティブによると、エコノミストが予想していた8.8%よりもはるかに高い値だ。
6月の消費者物価指数ではまた、消費者がさまざまな商品やサービスに支払う価格が5月から6月にかけて全体的に1.3%上昇したことが示された。
6月の物価上昇は主に、1年間で60%近く値上がりしたガソリンによるものだ。米国のガソリン価格は先月、過去最高となり、全米平均価格は1ガロンあたり5ドル(約690円)を超えた。電気代と天然ガス代も6月までの12カ月間で、それぞれ13.7%と38.4%値上がりした。エネルギー価格全体では前年同月比41.6%の上昇となった。
しかし、価格上昇はエネルギーだけでなく全てのカテゴリーで見られた。家庭の食費は前年比12.2%の上昇となった。具体的には、卵の価格が33.1%、バターが21.3%、牛乳が16.4%、鶏肉が18.6%、コーヒーが15.8%上昇した。
バイデン大統領は13日に発表された6月のインフレ率について「受け入れがたいほど高い」としながらも、過去30日でガソリン価格が下がっているため、「すでに過去のものとなっている」と指摘した。
ガソリンと原油の価格は現在、1バレルあたり100ドルを下回り、6月の過去最高価格から下がっている。