米マクドナルド、ウクライナで段階的に営業再開
ニューヨーク(CNN Business) 米マクドナルドは11日、ロシアの侵攻を受けて半年前から休業していたウクライナで、チェーン店の営業を段階的に再開すると発表した。
マクドナルドの公式サイトに掲載された発表によると、首都キーウ(キエフ)およびウクライナ西部で段階的にチェーン店の営業を再開する計画。マクドナルドはウクライナで約110店を展開し、休業中も従業員の給与の支払いを続けていた。
今後数カ月の間にサプライヤーと協力して商品を届け、店でサービスができる準備を整え、従業員を現場に戻し、従業員と客のための安全対策を強化するとしている。
営業の再開は、ウクライナ当局者や安全対策の専門家、サプライヤーと協議して決めたと説明した。
ウクライナでの紛争を受け、マクドナルドなどの多国籍企業は相次ぎ営業を中止していたが、キーウやウクライナ西部では他社も営業を再開しているという。
一方、マクドナルドはロシアからは完全に撤退した。3月にロシアでの営業を中止すると発表し、5月にはロシア国内のチェーン店を売却すると表明。ロシアに再進出する計画はないとしている。
マクドナルドのチェーン店を引き継いだ地元のフランチャイズ経営者は、「フクースナ・イ・トーチカ(『おいしい、それだけ』の意味)」の新名称で営業を再開している。