空港に置き去りにされた犬、操縦士が里親に 米ユナイテッド航空
(CNN) 米カリフォルニア州サンフランシスコの空港で旅行客に捨てられた犬が、ユナイテッド航空の尽力で米国入国に必要な手続きを済ませ、同航空の操縦士に引き取られた。動物保護団体のSPCAが発表した。
サンフランシスコSPCAの16日の発表によると、「ポラリス」と名付けられた子犬は、国際便の乗客に連れられてサンフランシスコに到着した。ところが飼い主の男性が自分のペットを連れずに旅を続けることを選んだため、犬は空港に置き去りにされた。
ユナイテッド航空は、この犬が米国へ入国するために必要な隔離などの条件を満たせるよう尽力。無事に隔離期間を終えると、同航空のウィリアム・デール機長が里親になった。15日にはポラリスの里親決定を祝うパーティーが空港で行われ、ユナイテッド航空はSPCAの活動を支援するために5000ドル(約66万円)を寄付した。
「ユナイテッドのカスタマーサービスチームは、ポラリスを安全で健康的で温かい家庭に引き取ってもらうため、かなりの困難に挑んだ」。サンフランシスコSPCAはそう述べている。
ユナイテッド航空は「我々がポラリスの面倒を見ることになった瞬間から、米国に安全に滞在できる許可を得るまで、チーム全員が24時間態勢で面倒を見た」と説明。「ちょうどホリデーに間に合うように、ポラリスがユナイテッド航空のデール機長一家の温かい家庭に引き取られることが決まってうれしい」とコメントしている。