脱走して職員襲ったクマ、動物園が射殺 米フロリダ州
(CNN) 米フロリダ州ジャクソンビルの動物園で、脱走して職員を襲ったクマが射殺された。同動物園が22日、CNNへの電子メールで明らかにした。
それによると、現地時間の21日午後5時10分ごろ、アメリカクロクマ1頭が展示舎から脱走し、客からは見えない場所で職員に襲いかかった。緊急無線連絡を受けて同動物園の殺傷チームが直ちに出動。「我々が最優先するのは常に人命の安全だ。従って、クマは射殺された」と説明している。
その上で、「今回の事態を重く受け止めている。1頭の動物を、特にこのような状況で失ったことに、心から痛みを感じている」と言い添えた。
CNN提携局のWJXTによると、射殺されたのは同動物園で2017年から飼育されていた「ジョニー」という名のクマだった。
フロリダ州魚類野生生物局は、今回の事態について連絡を受け、調査に当たっていることを確認した。
同動物園によると、アメリカクロクマの体長は平均で約1.6メートル、オスは体重100~200キロ超になる。射殺されたクマは、自然の湿原を再現した展示舎「ワイルド・フロリダ」で飼育されていた。
ジャクソンビル動物園では昨年、ゲートを飛び越えて飼育舎の中に手を突き出した男性がジャガーに爪を立てられていた。