韓国機の乗客、飛行中にドア開ける 隣の男性「人生で何か悪いことをしたかと」
しかし搭乗機が着陸すると、隣の男性はまだ高速で移動中の機体から飛び降りようとする様子を見せた。パニック発作だと、リーさんは直感した。
「客室乗務員を見ていたところ、隣の乗客がシートベルトのロックを外す音がした。彼は非常口に向かって身を乗り出していた」(リーさん)
客室乗務員が助けを呼ぶ中、リーさんは他の乗客の手を借りて男性を取り押さえた。
搭乗機が空港に到着すると、警察は航空保安法違反の疑いで30代の男を逮捕した。
警察によれば、男は精神状態が悪く、息苦しさを感じて早く降りようとしたと供述しているという。
今思えば、フライトの間中ずっと気味が悪かったと、リーさんは振り返る。「彼は搭乗時から顔色が悪く、嫌な雰囲気を発していた。やや暗い感じで落ち着きがなく、周りの人を見回しては奇妙な行動を取っていた」
乗客200人に重傷者は出なかったものの、9人が過呼吸を訴えた。
アシアナ航空によると、今回の事案に関しては調査が進行中。男が飛行中にドアを開けることができた理由を重点的に調べている。