バドライト、米国のビール売り上げトップから陥落
近年、愛飲家の間ではメキシコ製のビールの他テキーラ、メスカルといった蒸留酒の人気が高まっている。ウィリアムズによれば、モデロが(少なくとも5月は)売り上げナンバーワンのビールになったのには数多くの要因がある。具体的には強力な小売店のサポートや優れた広告、目を引くパッケージングの他、5月5日がメキシコの祝日だったことも追い風になったという。
ニューヨークに拠点を置くコンステレーション・ブランズのブランドマーケティング担当副社長、グレッグ・ギャラガー氏はモデロについて、過去数年にわたって素晴らしい成功を続けていると強調。顧客の中核をなすヒスパニック系を確保しつつ、非ヒスパニック系の顧客の取り込みも功を奏しているとの見方を示唆した。
一方、年初来のビールの売り上げでは、米国製のバドライトが依然として首位を守っている。
過去数週間、バドライトの売り上げは毎週25%前後の落ち込みを記録していた。前出のマルベイニーさんとのコラボレーションに対する保守系メディアの否定的な報道に加え、反発を受けてのブランド側の熱意に欠ける対応が性的少数者の支援者らを怒らせたことも要因とみられる。