映画業界復活の兆しか、「バーベンハイマー」封切りで期待高まる
ロンドン(CNN) 今夏の大ヒット映画「バービー」と「オッペンハイマー」を追い風に、苦境の映画業界が活気づいている。新型コロナウイルス禍で映画館が相次ぎ閉鎖に追い込まれてから3年を経て、消費者の映画熱が戻ってきたのかもしれないと期待する声が上がっている。
ボックスオフィス・ドット・コムが「バービー」の製作会社ワーナー・ブラザースと「オッペンハイマー」を手掛けたユニバーサル・スタジオのデータを引用して伝えたところによると、両作品の公開初週の週末興行収入は計5億1100万ドル(約720億円)に上った。
金額でリードしたのは「バービー」で、世界興収は3億3700万ドル。これに対してオッペンハイマーは1億7400万ドルだった。ピンク一色に染められた映画版バービーは今年これまでの公開初週の週末興収で最高の成績を収め、女性監督のオープニング興収としても歴代1位となった。
欧州最大の民間映画館運営会社であるビュー・インターナショナルのティモシー・リチャーズ最高経営責任者(CEO)は23日の声明で、週末のチケット売り上げはここ4年間で最多を記録したと説明した。
入場者数でも2019年の「アベンジャーズ/エンドゲーム」以来の数字だという。