米ウォルマート、10年ぶりに店長の給与値上げへ 平均年収1900万円に
ニューヨーク(CNN) 米小売り大手ウォルマートは18日、各店舗の運営に責任を持つ店長の平均給与を年12万8000ドル(約1900万円)に引き上げると発表した。
これまでの11万7000ドルからの引き上げとなる。実施は2月1日から。
同社はCNNの取材に答え、店長の給与体系の変更について、過去10年以上で初めての措置だと説明した。
従来の店長の給与は、6万5000~17万ドルの範囲で支払われていた。今後は店舗の型式に基づき、この範囲を9万~17万ドルに引き上げる。
同社は報道向け発表で、店長のボーナス体系についても、売り上げに加えて店舗の利益も強く反映させる計算方式に変更すると明らかにした。
全ての目標を達成した場合、ボーナスは最大で基本給の200%になる可能性もあるという。
一方でウォルマートは、労働市場の冷却化を念頭に一部の新入社員の初任給を引き下げてもいる。
同社の全米の従業員は160万人。運営する店舗は全米で5000店に迫る。
ウォルマートをはじめとする徳用品を扱う小売企業はここまで、インフレの環境の中で恩恵を受けてきた。家計の厳しい世帯に加え、比較的高収入の買い物客も安売り店の利用を増やしていることが背景にある。