暴風で空の便が大混乱 欠航や大遅延、予定外の国に到着も 欧州
(CNN) 欧州西部を襲った暴風雨の影響で、空の便に大きな影響が出ている。欠航便や行き先を変更したり出発地に引き返したりする便が相次ぎ、大幅な遅れが出た末に目的地とは違う国に到着した便もあった。
アイルランドと英国の空港は21日、滑走路が暴風に見舞われて到着予定の便が着陸できず、アイルランドの首都ダブリンを拠点とするライアンエアーはこの日だけで国際便と国内便166便が欠航となった。
ダブリン空港では36便が行き先を変更し、34便は着陸をやり直した。
カナリア諸島のランサローテ島発ダブリン行きのライアンエアー便は、ダブリン付近の上空に到達したものの、着陸を試みることなくフランスのボルドーへ行き先を変更した。
マンチェスター(英イングランド)発ダブリン行きのライアンエアー短距離便は、上空で旋回した後にダブリン着陸を断念し、行き先を変更してパリのボーベへ向かった。通常であれば30分の飛行時間は2時間半になった。
マンチェスター発ダブリン行きの別の便は、英国とアイルランドの上空を3時間以上も行き来した。同機はダブリン着陸を断念してベルファスト(英北アイルランド)への着陸を試み、グラスゴー(英スコットランド)上空を旋回した後、リバプール(英イングランド)に着陸した。出発地からはわずか50キロほどしか離れていなかった。
シャノン(アイルランド)からエディンバラ(スコットランド)へ向かった便は、スコットランドの上空に到達しながら、ドイツのケルンに行き先を変更した。ダブリンに午後3時35分に到着するはずが、ケルンに到着したのは深夜に近かった。
ミュンヘン(ドイツ)発ダブリン行きのルフトハンザ航空便は、着陸のやり直しを強いられた末に、ミュンヘンに引き返した。
アイルランドのコーク空港は21日に13便が欠航、6便は行き先を変更して7便が着陸をやり直した。