米AT&T、大規模通信障害で5ドル返金
ニューヨーク(CNN) 米通信大手AT&Tは22日に全米で12時間近く続いた大規模な通信障害への補償として、顧客に5ドル(約750円)を返金すると発表した。
これは1日あたりの平均料金に相当するという。
同社は24日深夜、障害によって家族や友人らとの連絡や、小規模事業者と顧客の重要な通信が途絶えた可能性があるとして、補償を発表した。
ただしAT&Tのビジネスもしくはプリペイドのプランや、傘下クリケットによる無線サービスのアカウントを利用する顧客には適用されない。
通信障害は22日午前3時半から発生し、全米各地で電話や文字メッセージ、インターネット、緊急通報のサービスが使えなくなった。
AT&Tではこの数日前から、米南東部の一部で緊急通報が一時的につながらなくなるなど、散発的な障害が報告されていた。
長時間の通信障害が全米規模で起きることはまれで、連邦通信委員会(FCC)がただちに調査を開始。国土安全保障省傘下のサイバー・インフラセキュリティー庁(CISA)も協力を表明した。
AT&Tは復旧の数時間後、原因はサイバーセキュリティー上の脅威でなく、内部の問題だったとの見解を発表した。ネットワーク拡張作業の手順にミスがあったとみられる。
同社は24日、再発防止策を講じていると強調したが、具体的な内容には言及しなかった。