急成長するインド経済、昨年10~12月期はGDP8.4%増
ニューデリー/ロンドン(CNN) 世界の主要経済国の中で最速の成長を遂げているインドの昨年10~12月期の国内総生産(GDP)は、前年同期比で8.4%増加した。同国の統計当局が2月29日に明らかにした。同7~9月期の7.6%増から一段と加速している。
直近の成長率は、アナリストの予想を大幅に上回る。これはインド経済が「昨年を大成功のうちに締めくくった」ことを意味すると、キャピタル・エコノミクスのインド担当アシスタントエコノミスト、サマシ・デシルバ氏はメモの中で指摘。「直近の四半期の成長ペースとしては主要経済国の中で最も力強かった」と付け加えた。
不動産仲介企業のナイト・フランクが28日に発表した別の報告によれば、3000万ドル(約45億円)以上の純資産を保有するインドの超富裕層の数は、2028年までの5年間で50%増える見通し。この伸び率は世界最大だという。
国際通貨基金(IMF)は今年3月までの会計年度でインドの経済成長率は6.5%と予測しているが、モディ政権は7.6%の成長を見込む。IMFは翌会計年度で6.5%の成長を予想する。
モディ首相は29日、ソーシャルメディアのX(旧ツイッター)への投稿で上記のGDP8.4%の成長に言及。「インド経済の力強さと潜在力を示している」と強調した。
その上で「我々は今後も急速な経済成長に向けた取り組みを継続する。それが14億のインド人の生活向上に寄与するはずだ」と述べた。
米投資銀行ジェフェリーズのアナリストらは、インドが27年までに世界3位の経済大国になると予想している。現在の順位は世界5位。