中国EV大手BYD、昨年の純利益は80%増 世界販売でのテスラ超え受け

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中国の電気自動車(EV)大手BYDは昨年の純利益が80%増加したことを報告した/Bay Ismoyo/AFP/Getty Images

中国の電気自動車(EV)大手BYDは昨年の純利益が80%増加したことを報告した/Bay Ismoyo/AFP/Getty Images

香港/ロンドン(CNN) 中国の電気自動車(EV)大手BYDは26日、昨年の純利益が80%以上増加したことを明らかにした。同年には米テスラを抜いて、EV販売台数で世界一の座に就いていた。

BYDによれば、2023年の純利益は300億元(約6300億円)と、22年の166億元(約3500億円)からほぼ倍増。「複雑な外的環境」にもかかわらず、実績を伸ばしたと報告した。具体的には世界的な高インフレや、経済大国の大半で成長が鈍化している状況を挙げた。

BYDは昨年10~12月期にEVの世界販売でテスラを抜いて1位となった。同時期の販売台数はBYDの52万5409台に対し、テスラは48万4507台だった。

23年通年のBYDの世界販売は過去最高の302万台。前年比で62%の伸びを記録した。このうちテスラが販売していないプラグインハイブリッド車が144万台を占めた。バッテリー使用のEVの販売台数はテスラ180万台に対し、BYDは157万台だった。

BYDのEVはテスラよりも価格が安く、幅広い購買層へのアピールに寄与している。BYDのエントリーモデルが中国国内で1万ドル(約150万円)をやや上回る程度の価格で購入できるのに対し、テスラで最も低価格の「モデル3」の値段は3万9000ドル近くとなっている。

しかし、昨年の激しい価格競争はBYDを含む多くの中国自動車メーカーの利益幅に打撃を与えている。

中国乗用車協会(CPCA)の直近の数値によれば、同国自動車業界の23年の利益幅は平均5%。21年は同6.1%、22年は同5.7%と低下が続いている。

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