中国サッカー協会の前会長、収賄罪で無期懲役刑
香港(CNN) 巨額の収賄罪に問われた中国サッカー協会(CFA)の陳戌源・前会長が26日、湖北省黄石市の中級人民法院(地裁)で無期懲役の刑を言い渡された。
中国共産党はサッカー界の汚職摘発を進めてきた。陳氏のほかにもCFA副会長を務めた于洪臣氏、前代表監督の李鉄氏ら、これまでに多数の関係者が取り調べを受けた。
国営メディアによると、数カ月間に及ぶ捜査の末、サッカー界の上層部で陳氏を含む数人が同日、判決を受けた。
陳氏はさらに財産を没収され、政治的権利を生涯にわたって剥奪(はくだつ)された。
判決によると、陳氏は自身の地位を利用し、賄賂と引き換えに関係企業や個人に便宜を図った。2010年から昨年までの間に計217件で総額8100万元(約17億円)の賄賂を提示され、7700万元(約16億円)を受け取ったとされる。
法廷の映像には、陳氏が全国のサッカーファンに謝罪し、許しを請う場面が映っている。中国には死刑制度が残っているが、裁判所は陳氏が罪を認めて反省し、捜査に協力したことから、寛大な判決を下したと述べた。
CFAの事務局次長だった陳永亮氏と于氏にはそれぞれ14年と13年、1部にあたるスーパーリーグの元トップに8年の刑が言い渡された。