テスラ、サイバートラックをリコール アクセルペダルに不具合
ニューヨーク(CNN) 米電気自動車(EV)大手テスラが同社の「サイバートラック」4000台近くのリコール(回収・無償修理)を命じられたことが分かった。アクセルペダルを踏み込んだ際にパッドが外れ、内装に引っかかって動かなくなる可能性があるためだという。
米運輸省高速道路交通安全局(NHTSA)はリコール文書の中で、「未承認の変更により、アクセルペダルにパッドを取り付けやすくする目的で潤滑剤(洗剤)が導入された。残った潤滑剤の影響でパッドをペダルに固定する力が低下した」と明らかにした。
テスラはこれまでのところ、近未来的な外観のサイバートラックの生産台数を明らかにしていないものの、今後徐々に生産を強化する方針だとしている。最初に納車が行われたのは昨年11月後半。
NHTSAは今回のリコールについて、「2023年11月13日から24年4月4日にかけて生産された全ての24年モデル」に影響が及ぶとの見方を示した。
リコール対象のトラックは3878台で、現在米国の道路を走るサイバートラックの多くが対象となる可能性が高い。
NHTSAの文書では「アクセルペダルのパッドに強い力がかかるとパッドが外れ、ペダルが上方の内装トリムに引っかかる可能性がある」としている。
アクセルが引っかかる問題については、SNSやインターネット上の討論サイトへの投稿で初めて指摘された。
これまでの多くのテスラのリコールとは異なり、今回の問題は単純な無線のソフトウェアアップデートでは解決できない。テスラは車の所有者に書簡に返信してもらい、無償修理のためサイバートラックをサービスセンターに持ち込んでもらう必要がある。