(CNN) CNNが米アンブラスペース社から独占入手した人工衛星画像によると、イスラエル軍の攻撃目標になったとされるイラン中部イスファハンの空軍基地では大きな被害は出ていないとみられる。
合成開口レーダー(SAR)を使った複数の衛星画像は、現地時間午前10時18分ごろに撮影された。
地面に大きな穴が空いているようには見えず、明らかに破壊された建物もない。SARの画像では施設周辺の焼け跡を見ることはできず、焼け跡を確認するには追加の光学衛星画像が必要になる。
SARの画像は通常の人工衛星画像とは異なる特徴を持つ。
SARの画像は人工衛星から雲を透過するレーダービームを照射することで生成される。こうしたレーダービームは地上の目標に反射し、人工衛星の元に戻っていく。
イランのファルス通信によると、イスファハン州の軍事基地にある軍のレーダーが攻撃目標の一つになった可能性がある。今回の攻撃による唯一の被害は、複数のオフィスビルで窓が割れたことだという。
一連の画像では、以前この基地に駐機していたイラン軍のF14戦闘機「トムキャット」がいなくなっていることも示されている。CNNがアーカイブにある過去の人工衛星画像を確認したところ、これらのF14はしばらく前から姿を消していた。