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ロシアで拘束の米国人、ナワリヌイ氏の獄中死に言及 自分の身が「とても心配」

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スパイ罪で起訴されロシアで拘束されているポール・ウィラン氏/Kirill Kudryavtsev/AFP/Getty Images via CNN Newsource

スパイ罪で起訴されロシアで拘束されているポール・ウィラン氏/Kirill Kudryavtsev/AFP/Getty Images via CNN Newsource

(CNN) ロシアで5年あまり拘束中の米国人ポール・ウィラン氏は5日、CNNのインタビューで反体制派指導者アレクセイ・ナワリヌイ氏がロシアの刑務所で死亡したことに触れ、自分の身が「とても心配」になると語った。

ウィラン氏は「明らかな理由から多くは語れないが、ひとつ言えるのは、もし彼らがナワリヌイ氏に手を出せるなら、私にも手を出せるということだ」と指摘した。CNNの電話取材に応じたのは、ロシア連邦モルドビア共和国の遠隔地にある刑務所で54歳の誕生日を迎える当日だった。

「ナワリヌイ氏のような人が不審な状況で死亡したのは極めて憂慮すべきこと。ただ、このようなことは今後も起きるので、自分の身がとても心配だ」とも訴えた。

「ナワリヌイ氏のような人物を殺して世界から非難を浴びても構わないなら、私のような人間を殺すのに躊躇(ちゅうちょ)しないはず。5年のあいだ帰国に手を尽くさなかったと言って米国を非難するだろう」とウィラン氏。「以前、私の死刑執行令状には既に署名が入っていると言ったのは、このような事態を念頭に置いてのことだ」と語った。

CNNが先月報じたように、西側当局者の一人によると、米国とドイツの間ではナワリヌイ氏と米国人の囚人交換などに関する初期段階の協議が行われていたが、ナワリヌイ氏の死亡前に正式な提案はなかったという。

ウィラン氏は2018年12月にロシアの首都モスクワで拘束され、スパイ罪で収監されたが、本人は一貫して強く罪状を否定している。20年6月には禁錮16年の刑を言い渡された。米司法省はウィラン氏が不当に拘束されたと認定している。

ウィラン氏はロシアの刑務所で54歳の誕生日を迎えていることを「極めて奇妙」な経験だと語った。

小さなパーティーを開き、紅茶やコーヒーを飲んだりケーキやキャンディーを食べたりして、きちんとした夕食とデザートも取った。刑務所にいるという感覚が薄れ、「数分の間、人生が耐えられるものに見えた」と話している。

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