「バドライト」苦戦続く、今年は3位に転落 米ビール販売実績

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米ビール市場で、「バドライト」の販売が3位に転落した/Matt Slocum/AP

米ビール市場で、「バドライト」の販売が3位に転落した/Matt Slocum/AP

ニューヨーク(CNN) 米国のビール市場の占有率でかつては首位の座にあった米ビール大手「アンハイザー・ブッシュ」の主力商品である「バドライト」の苦戦が続き、今年は3位に転落したと業界メディアがこのほど報じた。

同メディア「ビール・マーケターズ・インサイツ」が米国の市場データ企業「NIQ」のデータを基に伝えたもので、昨年は2位に後退していたバドライトにはさらなる打撃となった。

NIQのデータは、今年の戦没将兵追悼記念日(メモリアルデー)から7月4日の独立記念日までビール販売のかき入れ時とされる重要な時期における食料品店やコンビニでの販売実績に基づく。

新たに2位に浮上したのはアンハイザー・ブッシュの別ブランド「ミケロブ・ウルトラ」。一番売れたのはバドライトから昨年、王座を奪ったアンハイザー・ブッシュの競合企業「コンステレーション・ブランズ」の「モデロ・エスペシアル」だった。

NIQによると、7月6日までの期間での小売店でのドル売りのビールの占有率ではバドライトが6.5%。ミケロブ・ウルトラが7.3%、モデロ・エスペシアルは9.7%だった。

ミケロブ・ウルトラの好調な販売は、健康志向の消費者に訴えるため風味豊かで低糖質成分を強調した販売戦略の強化が一因とされる。

同ビールは先に米国で開催され、テレビ視聴率が過去最高を記録したサッカーの南米選手権大会(コパ・アメリカ)のスポンサーともなっていた。オリンピックに参加する米代表選手団の公式ビールともなっている。

バドライトは自社のビールの味にこだわる顧客層を呼び戻すため販売広告戦術に注力もしている。米総合格闘技団体「UFC」の公式ビールにも指定され、スター歌手が登場する音楽祭の主催にも協力している。

アンハイザー・ブッシュ社の広報担当者は声明で、「数百万人規模の顧客が毎日、バドライトを選んで飲んでくれている。この商品は今後も我々の財産の象徴的な主力となるだろう」と強調した。

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