金の延べ棒、初の100万ドル突破
ニューヨーク(CNN) 金価格の急騰を受け、金の延べ棒1本の価格が初めて100万ドル(約1億4500万円)を突破した。
金の現物価格は16日、初めてトロイオンスあたり2500ドルを突破して史上最高値を記録。計算上、重さ400トロイオンス(約12.5キロ)の金地金は100万ドルに到達した。
米連邦準備制度理事会(FRB)が利下げに踏み切るとの見通しから、金スポット価格は今年に入って20%以上急騰。中国をはじめとする中央銀行も、米ドル依存を緩和するために金を買い入れている。
中央銀行も投資家も、経済的混乱が続く時期は、長期的に安定して富を蓄えられる手段として貴金属に目を向ける。金は金利が下がると価格が上昇する傾向があり、債券よりも魅力が高くなる。
金地金は物価が上昇しても価値が保たれることから、投資家はインフレに対するヘッジとしても目を向けている。