全米の学校で中南米系が増加 大学生は200万人超える
中南米系の学生が増加している要因としては、まず人口自体の増加が挙げられる。18~24歳の中南米系人口は、1972年の130万人から600万人と、5倍近くまで増加した。
さらに、大学入学の前提となる高校卒業の段階で、中南米系の伸びが目立っている。18~24歳の中南米系の若者のうち高校卒業者が占める割合は11年に76%と、10年から3.5%増加して過去最高を記録した。
幼稚園から高校までの在籍者全体の中で、中南米系の児童、生徒は26%を占め、今後さらに増える見通しだ。国勢調査局の予測によれば、中南米系の子どもは2036年までに米国内の3~17歳の人口の3分の1に達するとみられる。
公立学校に在籍する子どもの数は、01年に中南米系が黒人を追い抜き、現在では中南米系1245万人、黒人827万人と差を広げている。