水星の成り立ち、地球や月とは大きな違い 米科学誌発表

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(CNN) 水星の表面には大量のマグネシウムと硫黄が存在し、地球や火星など他の惑星とは大きく成り立ちが異なるとみられることが、米航空宇宙局(NASA)の無人探査機「メッセンジャー」から送られてきたデータの解析で判明した。米ワシントン・カーネギー研究所の研究者が学会誌にこのほど発表した。

メッセンジャーは2011年3月から水星の軌道を周回し、X線などを使って探査を行っている。同研究所のショシャナ・ワイダー氏の研究チームは、これまでに送られてきたデータを解析し、水星の組成などについて調べた。

その結果、水星の北部にある火山性の平原は、地球や月や火星とは大きく組成が異なることが分かった。

ワイダー氏によると、メッセンジャーが探査を行う前は、水星は月とよく似ていると考える人が多かったという。しかし月の表面は溶岩の海の上部に軽量の物質が浮上して形成されているのに対し、水星ではカルシウムの量が少ないことから、月とは違うことがうかがえるという。

水星の表面には地球の約10倍もの濃度の硫黄がある一方で、核を構成する鉄は、水星の構造の大部分を占めているにもかかわらず、地表にはほとんど見られないという。

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