南極の氷河下に眠る湖を探索、地球外生命体の手がかりにも期待 英チーム
この技術は宇宙時代の「クリーンテクノロジー」を結集して開発され、手術器具並みの滅菌性を実現。セ氏90度の熱水ドリルを使って氷河を掘り下げる。
実際の作業では3日間かけて長さ3キロ、幅360ミリの穴を掘り、この穴からチタン製の探査機を湖に挿入、先端に取り付けた器具を湖底に差し込んで堆積物を採取する。
さらに、一定の間隔を置いて50ミリリットルずつサンプルを採取。最適な採取場所を特定するために、センサーを使ってデータを地上に送信する。この作業は、穴が再凍結してふさがるまでの24時間以内に行う必要がある。
プロジェクトの第1段階として、今年初めに先遣隊が70トンあまりの機材や補給物資を掘削予定地まで搬入済み。掘削作業は12月14日に開始し、18日までに最初のサンプルを入手したい考えだ。ただしスケジュールは氷の状態に左右される。プロジェクトチームはウェブサイトと交流サイト(SNS)のフェイスブック、ツイッターで進捗(しんちょく)状況を報告する予定。