「調理玩具は女児向け」に13歳女子反発、メーカー動かす
(CNN) 子ども向け調理用オーブンのデザインが、女の子を想定したピンクや紫ばかりなのはおかしい――。10代の少女のそんな訴えを受けて、米玩具メーカーのハズブロが、黒とシルバーのオーブンを発売すると発表した。
調理玩具「イージー・ベーク・オーブン」の問題を提起したのは、ニュージャージー州に住むマッケナ・ポープさん(13)。きっかけは、4歳の弟がクリスマスプレゼントにこの玩具を欲しがったことだった。しかし売られているのはピンクと紫の女の子っぽいデザインばかり。男の子に興味をなくさせる原因になっていると感じたという。
そこで男の子向けの色や、性別を問わないデザインを取り入れるよう訴えてインターネットで賛同を募ったところ、4万人以上の署名が集まった。有名シェフも賛同し、商品のパッケージや宣伝によって性別のステレオタイプが強調されている問題について話し合う会議も開かれた。
こうした活動の盛り上がりを受けて、ハズブロはポープさんを本社に招待。ポープさんは署名を携えて17日に同社を訪れ、製品開発チームと話し合った。
同社では、黒とシルバーのオーブンは1年半前から開発を進めていたもので、同製品は1963年の発売以来、青や緑などさまざまな色を発売してきたと強調している。新しいデザインは、来年2月の発表会で披露する予定。ただ、男の子を想定してパッケージや宣伝まで変更するかどうかは明らかにしなかった。