アルカイダ系組織の幹部がクビに、教えに反する動画の投稿で
(CNN) ソマリアを拠点とする国際テロ組織アルカイダ系の武装勢力「シャバブ」は17日、組織の教えに反するビデオ声明を投稿していた幹部の除名を発表した。
シャバブはかつてソマリア中部と南部を支配していた組織。除名されたアブ・マンスール・アムリキ容疑者は米アラバマ州の出身で、シャバブで米国人のスカウトを担う中心的存在だった。
しかし今年3月に投稿した動画の中で、「シャリア(イスラム法)と戦略をめぐって生じた食い違いから、身の危険を感じる」と告白。10月に投稿した動画ではさらに、ソマリア人と外国人テロリストとの問題に、イスラム戦士の指導者が介入すべきだと呼びかけた。
一連の動画についてシャバブの広報は17日、「子どもじみたたわ言」と一蹴し、アムリキ容疑者はもはや同組織のメンバーではないと発表。「中身のない主張や浅はかな発言や移り気な欲求」によって、組織の目標がぶれることはないと強調した。
アムリキ容疑者が今度どうなるのかは分かっていない。しかし同容疑者は米国でテロの罪に問われており、米国に帰国することはなさそうだ。