21日は「世界滅亡の日」、マヤの人たちの反応は?
メキシコ・メリダ(CNN) 2012年12月21日に世界は滅亡するのか――。かつて中米に栄えたマヤ文明の長期歴がこの日で終わっているという解釈に基づき、この説を信じる人もいる。
しかしメキシコに住むマヤ族の人たちは、滅亡説を信じていないと言い切った。祖先が残した暦は、1つの時代が終わって新しい時代が始まることを告げているとの解釈だ。マヤ族約700人が暮らす村の住人サントス・エステバンさんは、「1つの時代の終わりを目の当たりにできて幸運だ。世界の終わりだという人もたくさんいるが、私たちは信じていない」と話す。
一方、米国では滅亡説についての解説や動画などのリンクを集めた「公式サイト」が登場し、生き延びる方法を指南したサバイバルガイドや、ガスマスクや手回しラジオといったサバイバルグッズの広告を掲載。交流サイトのフェイスブックや短文投稿サイトのツイッターでも情報を流している。
ただし同サイトを運営する男性は、本当に21日で地球が滅亡するとは信じていないと告白。「12月21日について過剰反応したり、慌てて物事を決めたりしないでほしい。2012年の予言について知識がある人間は、私自身も含め、世界が滅亡するとは思っていない」とフェイスブックで呼びかけた。
一方、米カリフォルニア州アッシュビルで銃の製造を手掛けるライアン・クロフトさんは、その日のために特製のライフル銃を製造した。一夜にして世界が終わるとは思っていないが、天変地異の始まりの日になるかもしれないとの考えだ。家族には、藻類や焼いたネズミ、ミミズなどを食べて生き延びる方法も教えているという。